宇宙天気ニュース

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

宇宙天気情報BOX
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Y. Obana
最新状況 (00:31)
昨日、M1.3の中規模フレアが、一昨日もX4.0の大規模フレアが発生しています。
太陽風の速度がやや高くなっています。
磁気圏は静かです。
太陽放射線がやや強くなっています。放射線帯電子は静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
11/16 --- ---
11/15 23:11 C2.2
13:54 C6.2
11:41 C4.7
06:27 M1.3
05:52 C4.7
05:05 M1.3
02:41 C3.8
01:25 C3.2
00:00 C3.0
11/14 16:53 X4.0
16:14 M1.8
02:20 C3.3
00:46 C3.5

黒点 11/15 (NOAA)
磁場 フレア
4274 13 βγδ X4
4275 1 α ---
4276 6 β C4
4277 5 β ---
4279 2 α ---
4280 3 β ---
4281 2 α C5
4282 2 β ---

太陽風 (DSCOVR)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
00:26 550 -0.5
-2 h 552 +0.9
-4 h 562 +0.2
-6 h 563 -0.9
-8 h 573 -0.1
-10 h 591 +0.1
-12 h 596 +1.2

磁気圏 (京大)
時刻
JST
Dst
nT
 
nT
23:30 -38 -/ -
-2 h -34 -/ -
-4 h -43 -/ -
-6 h -43 -/ -
-8 h -36 -/ -
-10 h -36 -/ -
-12 h -36 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 2.0 3x10^2
11/15 9.1 6x10^2
11/14 16.5 1x10^3
11/13 819.0 1x10^3
11/12 1460.0 5x10^3
11/11 156.0 1x10^4

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期
太陽写真 (swnews)
黒点動画 (SDO)
X線3日1日 (GOES)
SolarMonitor (TCD)
Latest Events (SolarSoft)
AIA193動画 (SDO)
AIA304動画 (SDO)
AIA131動画 (SDO)
GOES SUVI (NOAA)
LASCO (SOHO)
CCOR-1 (GOES)
STEREO (STEREO)
太陽風 1日 (DSCOVR)
太陽風 7日 (DSCOVR)
ACE1日7日 (ACE)
太陽風予報 (NOAA)
衛星電子 (GOES)
衛星陽子 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
K指数 (NOAA)
Canada (AuroraMAX)
昭和基地カメラ (NIPR)

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これまでの経過 (過去のニュースの 閲覧全リスト)
2025/11/10 07:48 X1.7の大規模フレアが発生しました。CMEによる太陽風の乱れが地球に向かっています。
2025/11/11 11:40 X1.2の大規模フレアが発生しました。ハロー型のCMEが発生しています。
2025/11/12 14:30 CMEによる太陽風の乱れが到来し、激しい磁気圏活動が発生しています。X5.1の大規模フレアが発生しました。
2025/11/13 12:16 太陽風の乱れにより磁気圏の活動がとても激しくなりました。ニュージーランドのオーロラをどうぞ。
2025/11/14 13:48 高速の太陽風は続いていますが、速度は620km/秒に下がっています。現在の磁気圏は穏やかです。

2025/11/15 12:08 更新
X4.0の大規模フレアが発生しました。太陽風は高速の状態が続いています。

担当 篠原

昨夕、14日16時半(世界時14日7時半)に、
太陽の北西の端(右上)に近い4274黒点群で、
X4.0の大規模フレアが発生しました。
GOES衛星SUVI 131の動画を掲載します。

4274群のXフレアは、11日のX5.1以来です。
4274群では、11月3日に北東の端(左上)に現れてから、
X1.8、X1.7、X1.2、X5.1、X4.0と、
Xフレアが5回発生しています。

このフレアに伴って、CME(コロナ質量放出)が発生しています。
GOES衛星CCOR-1、SOHO衛星LASCO C2、C3を見ると、
コロナのガスは太陽の右上側に濃く飛び出しています。
しかし、太陽の左側にも淡い広がりが見えています。
このため、CMEによる太陽風の乱れは、
地球方向にも向かっている可能性があります。

NOAA/SWPCの太陽風予報では、
CMEは地球(緑丸)に対して横向きに広がっていて、
影響はほとんどなさそうです。
しかし、CMEの広がり方を見ると、
弱い変化くらいはやって来るかもしれません。
到来まで2日くらいかかると考えると、明日の夕方以降でしょうか。
太陽風の変化に注目して下さい。

太陽風予報の動画を見ると、
CMEは、地球(緑丸)の左上方に位置している
STEREO Ahead衛星(赤丸)に向かっています。
STEREO Ahead衛星のCOR2を見ると、
CMEは右側がより濃くなっていますが、
太陽全体を囲んで広がるハロー型になっています。

地球側から見たCMEの広がりと比べると、
噴出の立体的な様子が感じられます。

4274群では、その後、
M1.3、M1.3と中規模フレアが2回発生しています。
黒点群は西の端に達していて、
この後、向こう側へ進んで見えなくなります。


太陽風は、速度が620km/秒から550km/秒へ下がり、
グラフの最後で600km/秒に少し上がっています。
高速の状態は続いています。
磁場強度は、6nTから5nTへ少し下がっています。

磁場の南北成分は、北寄りの傾向が続いています。
磁気圏は穏やかで、AE指数はほとんど変化のない状態です。

GOES衛星SUVI 195を見ると、
北半球のコロナホールは太陽の西側に進んでいて、
明日くらいから影響が始まる可能性があります。
CMEの乱れと重なる様な変化になるかもしれません。




4274黒点群で発生した、X4.0の大規模フレア。
(c) GOES衛星SUVI 131 (NOAA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース)


CMEは太陽の右上寄りに広がっています。
(c) GOES衛星CCOR-1 (NOAA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース)


C3(青色)の画像では、太陽の左側への広がりも見えます。
(c) SOHO衛星LASCO C2、C3 (ESA & NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース)


太陽風の乱れは、地球に対して横向きに広がっています。
(c) WSA-ENLIL太陽風予報 (NOAA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース)


太陽を地球よりも右斜めから観測しているSTEREO Ahead衛星から観測したCME。
(c) STEREO Ahead衛星COR2 (NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース)


GOES衛星のSUVI 195カメラによる太陽コロナの様子
(c) NOAA/SWPC



SDO衛星による太陽の可視光写真(SOHO衛星の画像ページより取得)。
マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。
(c) SDO (NASA)



GOES衛星の太陽X線強度。赤・橙 = 0.1〜0.8 nm、青・紫 = 0.05〜0.4 nm
(c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース



ACEが観測した太陽風の磁場(黒線は全体の強度、赤線は南北成分)
磁場の向き、プラズマの密度、速度、温度
(c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース



AE指数(速報値)
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学WDC




27日の太陽周期に合わせた図
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
コロナ
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
φ (度)
磁場 Bz,Bt
nT
Dst
nT
磁場短期変動
nT
イプシロン
MW
GOES 電子
/cm^2 s sr
GOES 陽子
/cm^2 s sr

コロナ
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
φ (度)
磁場 Bz,Bt
nT
Dst
nT
磁場短期変動
nT
イプシロン
MW
GOES 電子
/cm^2 s sr
GOES 陽子
/cm^2 s sr




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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。