宇宙天気ニュース

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

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Y. Obana
最新状況 (00:31)
昨日、X1.8の大規模フレアが、一昨日もM3.5の中規模フレアが発生しています。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏は静かです。
放射線帯電子がやや強くなっています。太陽放射線は静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
11/ 6 --- ---
11/ 5 23:25 C8.3
19:23 M7.4
18:17 C3.2
16:30 C4.9
14:48 C2.9
13:56 C9.9
11:50 C8.0
10:48 C6.2
09:54 C4.3
06:49 X1.1
05:10 C9.3
02:15 X1.8
01:05 C3.5
11/ 4 19:05 C4.6
17:56 C2.6
14:07 C3.4
10:31 M3.5
10:16 C6.5
08:41 C8.8
07:15 C4.5
01:52 M1.5

黒点 11/ 5 (NOAA)
磁場 フレア
4267 1 α ---
4272 2 β M2
4273 12 βγ C3
4274 18 βγδ X2
4275 8 βγ C3

太陽風 (DSCOVR)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
00:26 352 -0.3
-2 h 352 +1.9
-4 h 351 -3.3
-6 h 362 -4.9
-8 h 373 -5.3
-10 h 372 -5.2
-12 h 382 -5.7

磁気圏 (京大)
時刻
JST
Dst
nT
 
nT
23:30 -36 -/ -
-2 h -33 -/ -
-4 h -42 -/ -
-6 h -40 -/ -
-8 h -49 -/ -
-10 h -42 -/ -
-12 h -39 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.4 4x10^2
11/ 5 0.8 5x10^3
11/ 4 0.5 1x10^4
11/ 3 0.8 3x10^4
11/ 2 0.6 2x10^4
11/ 1 0.5 2x10^4

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期
太陽写真 (swnews)
黒点動画 (SDO)
X線3日1日 (GOES)
SolarMonitor (TCD)
Latest Events (SolarSoft)
AIA193動画 (SDO)
AIA304動画 (SDO)
AIA131動画 (SDO)
GOES SUVI (NOAA)
LASCO (SOHO)
CCOR-1 (GOES)
STEREO (STEREO)
太陽風 1日 (DSCOVR)
太陽風 7日 (DSCOVR)
ACE1日7日 (ACE)
太陽風予報 (NOAA)
衛星電子 (GOES)
衛星陽子 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
K指数 (NOAA)
Canada (AuroraMAX)
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これまでの経過 (過去のニュースの 閲覧全リスト)
2025/10/31 13:39 太陽風の速度は700km/秒に高まっています。磁気圏の活動も強まっています。
2025/11/ 1 09:38 太陽風は高速ですが、速度は次第に低下しています。
2025/11/ 2 10:00 高速の太陽風が続いていますが、速度は500km/秒に下がっています。
2025/11/ 3 09:37 太陽風の速度は470km/秒に下がり、高速風は終わりそうです。
2025/11/ 4 09:58 M5.0など中規模フレアが4回発生しています。太陽風は平均的な速度です。

2025/11/ 5 13:50 更新
X1.8とX1.1の大規模フレアが発生しました。太陽風はやや低速です。

担当 篠原

太陽の北東(左上)の4274黒点群で、
今日未明、5日2時半(世界時4日17時半)に、
X1.8の大規模フレアが発生しました。
GOES衛星SUVI 131の動画を掲載します。

この規模のフレアの発生は、世界時6月19日のX1.9以来で、
4か月半ぶりです。

そして、今朝、5日8時半(世界時4日23時半)には、
南東の端(左下)の少し向こう側で、
X1.21の大規模フレアが発生しました。
昨日のニュースで、
南東側にも活発な領域がありそうだと書いていましたが、
そこで規模の大きい活動が発生した様です。

これらのXフレアに伴って、CME(コロナ質量放出)が発生しています。
SOHO衛星LASCO C2、C3では、
太陽から左上へ広がるCMEと、
左下へ広がるCMEが観測されています。

どちらも横向きに近い噴出なので、
地球への影響はなさそうです。
NOAA/SWPCの太陽風予報では、
昨日紹介したM5.0フレアのCMEに続いて、
太陽から広がるCMEの様子が描かれています。

北東の4274群と南東の端にこれから現れる黒点群の、
今後の活動に注目して下さい。


太陽風は、速度が400km/秒から370km/秒へ下がり、
やや低速になっています。
磁場強度は、7nTから6nTに少し下がっています。
こちらは平均的な状態です。

磁場の南北成分は、-5nT程度の南向きの変化が続いています。
速度が下がってきたので、磁気圏への影響は限定的で、
AE指数は、500nT前後の中規模の変化が、
時間をおいて発生しています。

GOES衛星SUVI 195の太陽コロナ写真では、
コロナホールは西側に進んでいます。
明後日くらいから影響が始まって、
太陽風の速度が高まる可能性があります。




4274黒点群で発生した、X1.8の大規模フレア。
(c) GOES衛星SUVI 131 (NOAA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース)


南東の端の少し向こう側で発生した、X1.1の大規模フレア。
(c) GOES衛星SUVI 131 (NOAA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース)


CMEが太陽の左上と左下に飛び出しています。
(c) SOHO衛星LASCO C2、C3 (ESA & NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース)


CMEの太陽風の乱れは、地球に対し横向きに広がっています。
(c) WSA-ENLIL太陽風予報 (NOAA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース)


GOES衛星のSUVI 195カメラによる太陽コロナの様子
(c) NOAA/SWPC



SDO衛星による太陽の可視光写真(SOHO衛星の画像ページより取得)。
マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。
(c) SDO (NASA)



GOES衛星の太陽X線強度。赤・橙 = 0.1〜0.8 nm、青・紫 = 0.05〜0.4 nm
(c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース



ACEが観測した太陽風の磁場(黒線は全体の強度、赤線は南北成分)
磁場の向き、プラズマの密度、速度、温度
(c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース



AE指数(速報値)
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学WDC




27日の太陽周期に合わせた図
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
コロナ
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
φ (度)
磁場 Bz,Bt
nT
Dst
nT
磁場短期変動
nT
イプシロン
MW
GOES 電子
/cm^2 s sr
GOES 陽子
/cm^2 s sr

コロナ
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
φ (度)
磁場 Bz,Bt
nT
Dst
nT
磁場短期変動
nT
イプシロン
MW
GOES 電子
/cm^2 s sr
GOES 陽子
/cm^2 s sr




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このニュースについて、コメントなどがありましたら、
篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。