宇宙天気ニュース

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

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Y. Obana
最新状況 (04:11)
昨日、C8.6の小規模フレアが発生しています。
太陽風が非常に高速です。
磁気圏は静かです。
放射線帯電子がやや強くなっています。太陽放射線は静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
12/24 --- ---
12/23 07:25 C8.6
12/22 09:24 C2.3
07:00 C3.1
05:52 C6.2
05:17 C4.0
04:57 C6.1
04:30 C4.6
03:15 M1.3

黒点 12/23 (NOAA)
磁場 フレア
4312 1 α ---
4316 12 βγ M1
4317 10 β C9
4318 6 β ---
4319 1 α ---

太陽風 (DSCOVR)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
04:06 700 -1.6
-2 h 704 -2.1
-4 h 689 -0.0
-6 h 710 -0.9
-8 h 694 -0.1
-10 h 712 +0.3
-12 h 703 -1.4

磁気圏 (京大)
時刻
JST
Dst
nT
 
nT
03:30 -7 -/ -
-2 h -2 -/ -
-4 h 2 -/ -
-6 h 8 -/ -
-8 h 3 -/ -
-10 h -1 -/ -
-12 h -7 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 4x10^3
12/24 0.3 6x10^3
12/23 0.3 4x10^3
12/22 0.3 2x10^3
12/21 0.3 8x10^3
12/20 0.3 6x10^3

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期
太陽写真 (swnews)
黒点動画 (SDO)
X線3日1日 (GOES)
SolarMonitor (TCD)
Latest Events (SolarSoft)
AIA193動画 (SDO)
AIA304動画 (SDO)
AIA131動画 (SDO)
GOES SUVI (NOAA)
LASCO (SOHO)
CCOR-1 (GOES)
STEREO (STEREO)
太陽風 1日 (DSCOVR)
太陽風 7日 (DSCOVR)
ACE1日7日 (ACE)
太陽風予報 (NOAA)
衛星電子 (GOES)
衛星陽子 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
K指数 (NOAA)
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これまでの経過 (過去のニュースの 閲覧全リスト)
2025/12/18 12:13 太陽風は650km/秒と高速です。アイスランドのオーロラをどうぞ。
2025/12/19 13:37 太陽風は600km/秒と高速の状態が続いています。
2025/12/20 08:47 太陽風の速度は500km/秒と少し下がりましたが高速です。アイスランドのオーロラをどうぞ。
2025/12/21 09:48 太陽風は平均的な速度に戻っています。磁気圏は穏やかです。アイスランドのオーロラをどうぞ。
2025/12/22 12:55 太陽風の速度は680km/秒に高まっています。アイスランドのオーロラをどうぞ。

2025/12/23 12:45 更新
太陽風の速度は700km/秒に高まっています。アイスランドのオーロラをどうぞ。

担当 篠原

アイスランドに滞在中の藤井哲也さんと高家幹夫さんより、
今回の高速太陽風が始まった直後の夜、
現地21日深夜から22日にかけて撮影されたオーロラの写真をいただきました。

昨日のニュースでお知らせした様に、
太陽風の速度は世界時21日8時頃に600km/秒に高まり、
磁気圏の活動も強まって、AE指数は変化が大きくなりました。
写真は、それから半日ほど過ぎた現地21日の深夜の撮影です。

1〜3枚目の写真では、オーロラが全天を覆う様に激しく輝いています。
AE指数は、1200nTに達する大きい変化が発生しています(昨日掲載の図)。
4枚目の写真は、3枚目の左側の山とオーロラに向かっています。
1枚目は宿の駐車場でとりあえず撮影したそうで、
2枚目以降は数キロ離れた光害のない場所です。

5枚目の頃から、AE指数の変化は小さくなっています。
オーロラの光が弱くなっているのは、これと対応しているのかもしれません。
それでも、6枚目のオーロラが何重にも重なって見える様子はとても美しいです。

藤井さんによると、この夜は快晴で、気温は0度、
時々突風が吹くので、三脚の転倒対策を行うことが必要だったそうです。
太陽風の状況が変わったことで、
「今までとは違うオーロラが出現した」とのことで、
広大な原野で時間の経つのも忘れ、
いろいろな形や濃さが変化していくのに感動したそうです。

にぎやかにオーロラが輝く写真をどうもありがとうござます。
既に次の夜の写真もいただいているのですが、
今日は高速太陽風の始まりの頃のオーロラを紹介します。



太陽風は、高速の状態が続いています。
速度は680km/秒から750km/秒に高まり、
最後は700km/秒に少し下がっている様です。
磁場強度は、6〜7nTと平均的な値です。

SDO衛星AIA193では、コロナホールは西側(右側)に進み、
この領域の影響が地球にやって来ているのでしょう。
そして、コロナホールは、南東の端(左下)にかけて大きく広がっています。
次第に緯度が高くなっていますが、
27日周期の図の前周期の変化を参考にすると、
太陽風速度の高まりは、5日後の28日くらいまで続くかもしれません。

磁気圏の活動も活発で、
AE指数は、500nT前後の変化が頻繁に発生し、
1500nTに達する大きい活動も起きています。
引き続き注目して下さい。


太陽は、北東側(左上)の4317黒点群で
C8.6の小規模フレアが発生しています。

目立つフレアはこれくらいですが、
可視光写真では、黒点群が増えています。



アイスランド北東部で、現地(世界時)21日22時13分に撮影されたオーロラ。
(c) 藤井哲也氏


アイスランド北東部で、現地(世界時)21日23時9分に撮影されたオーロラ。
(c) 藤井哲也氏


アイスランド北東部で、現地(世界時)21日23時14分に撮影されたオーロラ。
(c) 藤井哲也氏


アイスランド北東部で、現地(世界時)21日23時16分に撮影されたオーロラ。
(c) 高家幹夫氏


アイスランド北東部で、現地(世界時)21日23時38分に撮影されたオーロラ。
(c) 藤井哲也氏


アイスランド北東部で、現地(世界時)22日0時34分に撮影されたオーロラ。
(c) 藤井哲也氏


SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子
(c) SDO (NASA)



SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。
(c) SDO (NASA)



ACEが観測した太陽風の磁場(黒線は全体の強度、赤線は南北成分)
磁場の向き、プラズマの密度、速度、温度
(c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース



AE指数(速報値)
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学WDC




27日の太陽周期に合わせた図
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
コロナ
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
φ (度)
磁場 Bz,Bt
nT
Dst
nT
磁場短期変動
nT
イプシロン
MW
GOES 電子
/cm^2 s sr
GOES 陽子
/cm^2 s sr

コロナ
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
φ (度)
磁場 Bz,Bt
nT
Dst
nT
磁場短期変動
nT
イプシロン
MW
GOES 電子
/cm^2 s sr
GOES 陽子
/cm^2 s sr



GOES衛星の太陽X線強度。赤・橙 = 0.1〜0.8 nm、青・紫 = 0.05〜0.4 nm
(c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース




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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。