宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (14:00)
太陽フレアは静かです。
太陽風の速度がやや高くなっています。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
9/10 --- ---
9/ 9 --- ---
9/ 8 03:00 C4.0

黒点  9/10 (NOAA)
磁場 フレア
4206 1 α ---
4207 6 β C2
4210 2 β C2
4211 1 α C1
4212 4 β C1
4213 10 βγ C4
4214 5 βγ ---

太陽風 (DSCOVR)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
13:56 523 -1.7
-2 h 514 -2.0
-4 h 504 -2.8
-6 h 502 -2.6
-8 h 492 -4.9
-10 h 488 -2.1
-12 h 480 -1.2

磁気圏 (京大)
時刻
JST
Dst
nT
 
nT
13:30 -33 -/ -
-2 h -25 -/ -
-4 h -18 -/ -
-6 h -25 -/ -
-8 h -9 -/ -
-10 h -4 -/ -
-12 h -2 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 4x10^2
9/10 0.3 3x10^3
9/ 9 0.3 1x10^3
9/ 8 0.3 4x10^2
9/ 7 0.4 4x10^2
9/ 6 0.4 2x10^3

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期
太陽写真 (swnews)
黒点動画 (SDO)
X線3日1日 (GOES)
SolarMonitor (TCD)
Latest Events (SolarSoft)
AIA193動画 (SDO)
AIA304動画 (SDO)
AIA131動画 (SDO)
GOES SUVI (NOAA)
LASCO (SOHO)
CCOR-1 (GOES)
STEREO (STEREO)
太陽風 1日 (DSCOVR)
太陽風 7日 (DSCOVR)
ACE1日7日 (ACE)
太陽風予報 (NOAA)
衛星電子 (GOES)
衛星陽子 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
K指数 (NOAA)
Canada (AuroraMAX)
昭和基地カメラ (NIPR)

情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの 閲覧全リスト)
2025/ 9/ 5 09:54 太陽風は平均的な速度です。コロナホールの影響が近付いています。8月の黒点相対数は 133.5 でした。
2025/ 9/ 6 09:29 太陽風は平均的な速度が続いています。
2025/ 9/ 7 13:34 高速太陽風が到来しています。速度は650km/秒まで高まりました。
2025/ 9/ 8 13:37 太陽風の速度は560km/秒に高まっています。磁気圏はやや活動的です。
2025/ 9/ 9 13:03 太陽風の速度は下がり、やや高速の状態です。皆既月食の動画をどうぞ。
最新のニュース

2025/ 9/10 14:00 更新
太陽風の速度は500km/秒に高まっています。イエローナイフのオーロラをどうぞ。

担当 篠原

吉田武史さんより、カナダ・イエローナイフで撮影された
オーロラの写真をいただきました。
撮影は、現地4日未明と6日未明です。

1枚目は、現地4日0時30分(世界時4日6時30分)頃です。
太陽風は平均的な速度で、磁場が弱い南寄りになっていました。
現地では22時半から1時半にかけて、
比較的明瞭なオーロラがずっと出続けていたそうです。
写真の左下側におうし座が写っています。

2枚目も同じ夜で、少し前の時間の撮影の様です。
地上に見えているのは、オーロラビレッジのティーピーという建物です。
30人ほど入れるそうで、薪ストーブがあり、
暖かい飲み物も置かれているそうです。

3枚目は、現地6日0時0分(世界時6日6時0分)頃です。
太陽風の速度が500km/秒に高まって、コロナホールの影響が始まった頃です。
AE指数では、800nTと中規模の変化が発生しています。
この日は、満月少し前(8日が皆既月食です)の明るい月が出ていたそうで、
オーロラとティーピーと一緒の撮影です。

最後の4枚目は、6日1時50分(世界時6日7時50分)頃で、
ホテルへ戻るバスの集合時に突如頭上に現れたオーロラだそうです。
撮影機材は既にしまっているので、
仕方なくiPhoneで手持ちの撮影を行ったそうです。
目立つブレもなく、上空の赤いオーロラがきれいに写っています。
このオーロラの出現は、ほんの2〜3分だったそうで、
一瞬のチャンスを見事に捉えています。

秋のイエローナイフは、気温は10度前後と寒さは厳しくなかったそうで、
軽装でオーロラを見ることができたとのことです。
吉田さんは、昨年も行ったのですがずっと雨だったそうで、
2年越しで観測に成功できたとのことでした。
貴重な写真をありがとうございます。



太陽風は、昨夜にかけて450km/秒へ速度が下がりましたが、
その後上昇して、現在は500km/秒と高速の状態に戻っています。
磁場強度は、7〜8nTとやや強まった状態です。

磁場の南北成分は、グラフの中程から南向きに強まって、
-5nT程度の変化がしばらく続いています。
このため、磁気圏の活動も強まって、
AE指数は、グラフの後半で1000nTの大きい変化が発生しています。

太陽風磁場の南北成分は、
グラフの最後は0nT付近に戻っています。
この状態が続くと、磁気圏は穏やかになるでしょう。

SDO衛星AIA193では、
東側(左側)のコロナホールは太陽の中心線まで進んでいます。
3日後くらいから、この領域の影響で高速の太陽風が始まりそうです。


X線グラフは、目立った変化はなく、
太陽のこちら側は穏やかな状態が続いています。

しかし、SOHO衛星LASCO C2、C3では、
昨夜、9日21時(世界時9日12時)頃に、
太陽の右側に広がるCME(コロナ質量放出)が観測されています。
太陽の向こう側で発生した現象で、
太陽の向こう側では、ある程度の規模の活動が発生したようです。



カナダ・イエローナイフで、現地4日0時30分(世界時4日6時30分)頃に撮影されたオーロラ。
(c) 吉田武史氏


カナダ・イエローナイフで、1枚目と同じ頃に撮影されたオーロラ。
(c) 吉田武史氏


カナダ・イエローナイフで、現地6日0時0分(世界時6日6時0分)頃に撮影されたオーロラ。
(c) 吉田武史氏


カナダ・イエローナイフで、現地6日1時50分(世界時6日7時50分)頃に撮影されたオーロラ。
(c) 吉田武史氏


太陽の右側に広がるCME。太陽の向こう側で発生した現象です。
(c) SOHO衛星LASCO C2、C3 (ESA & NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース)


SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子
(c) SDO (NASA)



SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。
(c) SDO (NASA)



ACEが観測した太陽風の磁場(黒線は全体の強度、赤線は南北成分)
磁場の向き、プラズマの密度、速度、温度
(c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース



AE指数(速報値)
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学WDC




27日の太陽周期に合わせた図
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
コロナ
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
φ (度)
磁場 Bz,Bt
nT
Dst
nT
磁場短期変動
nT
イプシロン
MW
GOES 電子
/cm^2 s sr
GOES 陽子
/cm^2 s sr

コロナ
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
φ (度)
磁場 Bz,Bt
nT
Dst
nT
磁場短期変動
nT
イプシロン
MW
GOES 電子
/cm^2 s sr
GOES 陽子
/cm^2 s sr



GOES衛星の太陽X線強度。赤・橙 = 0.1〜0.8 nm、青・紫 = 0.05〜0.4 nm
(c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース




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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。