宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
Supported by NIT, Kagoshima College ![]() |
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
![]() |
| |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
2025/ 9/10 14:00 更新 太陽風の速度は500km/秒に高まっています。イエローナイフのオーロラをどうぞ。 担当 篠原 吉田武史さんより、カナダ・イエローナイフで撮影された オーロラの写真をいただきました。 撮影は、現地4日未明と6日未明です。 1枚目は、現地4日0時30分(世界時4日6時30分)頃です。 太陽風は平均的な速度で、磁場が弱い南寄りになっていました。 現地では22時半から1時半にかけて、 比較的明瞭なオーロラがずっと出続けていたそうです。 写真の左下側におうし座が写っています。 2枚目も同じ夜で、少し前の時間の撮影の様です。 地上に見えているのは、オーロラビレッジのティーピーという建物です。 30人ほど入れるそうで、薪ストーブがあり、 暖かい飲み物も置かれているそうです。 3枚目は、現地6日0時0分(世界時6日6時0分)頃です。 太陽風の速度が500km/秒に高まって、コロナホールの影響が始まった頃です。 AE指数では、800nTと中規模の変化が発生しています。 この日は、満月少し前(8日が皆既月食です)の明るい月が出ていたそうで、 オーロラとティーピーと一緒の撮影です。 最後の4枚目は、6日1時50分(世界時6日7時50分)頃で、 ホテルへ戻るバスの集合時に突如頭上に現れたオーロラだそうです。 撮影機材は既にしまっているので、 仕方なくiPhoneで手持ちの撮影を行ったそうです。 目立つブレもなく、上空の赤いオーロラがきれいに写っています。 このオーロラの出現は、ほんの2〜3分だったそうで、 一瞬のチャンスを見事に捉えています。 秋のイエローナイフは、気温は10度前後と寒さは厳しくなかったそうで、 軽装でオーロラを見ることができたとのことです。 吉田さんは、昨年も行ったのですがずっと雨だったそうで、 2年越しで観測に成功できたとのことでした。 貴重な写真をありがとうございます。 太陽風は、昨夜にかけて450km/秒へ速度が下がりましたが、 その後上昇して、現在は500km/秒と高速の状態に戻っています。 磁場強度は、7〜8nTとやや強まった状態です。 磁場の南北成分は、グラフの中程から南向きに強まって、 -5nT程度の変化がしばらく続いています。 このため、磁気圏の活動も強まって、 AE指数は、グラフの後半で1000nTの大きい変化が発生しています。 太陽風磁場の南北成分は、 グラフの最後は0nT付近に戻っています。 この状態が続くと、磁気圏は穏やかになるでしょう。 SDO衛星AIA193では、 東側(左側)のコロナホールは太陽の中心線まで進んでいます。 3日後くらいから、この領域の影響で高速の太陽風が始まりそうです。 X線グラフは、目立った変化はなく、 太陽のこちら側は穏やかな状態が続いています。 しかし、SOHO衛星LASCO C2、C3では、 昨夜、9日21時(世界時9日12時)頃に、 太陽の右側に広がるCME(コロナ質量放出)が観測されています。 太陽の向こう側で発生した現象で、 太陽の向こう側では、ある程度の規模の活動が発生したようです。
(c) 吉田武史氏 ![]() カナダ・イエローナイフで、1枚目と同じ頃に撮影されたオーロラ。 (c) 吉田武史氏 ![]() カナダ・イエローナイフで、現地6日0時0分(世界時6日6時0分)頃に撮影されたオーロラ。 (c) 吉田武史氏 ![]() カナダ・イエローナイフで、現地6日1時50分(世界時6日7時50分)頃に撮影されたオーロラ。 (c) 吉田武史氏 ![]() 太陽の右側に広がるCME。太陽の向こう側で発生した現象です。 (c) SOHO衛星LASCO C2、C3 (ESA & NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース) ![]() SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) ![]() SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) ![]() ACEが観測した太陽風の磁場(黒線は全体の強度、赤線は南北成分) 磁場の向き、プラズマの密度、速度、温度 (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース ![]() AE指数(速報値) 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学WDC ![]() ![]() 27日の太陽周期に合わせた図 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
GOES衛星の太陽X線強度。赤・橙 = 0.1〜0.8 nm、青・紫 = 0.05〜0.4 nm (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース ![]() | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
![]() |
宇宙天気ニュースは、 鹿児島工業高等専門学校にWebサーバを設置しています。 |