宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (07:48)
今日、C5.4の小規模フレアが発生しました。
また、X1.7の大規模フレアが昨日発生しています。
太陽風の速度がやや高くなっています。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
11/10 02:51 C5.4
11/ 9 16:03 X1.7
14:36 C4.2
12:50 C6.2
06:54 C2.9
04:17 C2.4
11/ 8 21:55 C3.8
16:08 C3.7
14:58 C4.1
11:24 C2.5
10:01 C4.8
07:48 C2.8
05:28 C5.8
04:32 C2.7
03:09 C3.5
01:53 C5.1
00:47 C6.9

黒点 11/ 9 (NOAA)
磁場 フレア
4272 1 α ---
4274 20 βγδ X2
4275 6 β ---
4276 8 βγ C6
4277 10 β C5
4278 2 β ---

太陽風 (DSCOVR)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
07:36 547 -3.1
-2 h 511 +3.5
-4 h 512 +3.9
-6 h 526 +2.5
-8 h 522 +2.6
-10 h 517 +1.6
-12 h 521 +4.3

磁気圏 (京大)
時刻
JST
Dst
nT
 
nT
07:30 -1 -/ -
-2 h -6 -/ -
-4 h -15 -/ -
-6 h -15 -/ -
-8 h -12 -/ -
-10 h -16 -/ -
-12 h -22 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 1x10^3
11/10 0.3 1x10^3
11/ 9 0.3 2x10^3
11/ 8 0.3 1x10^3
11/ 7 0.4 3x10^2
11/ 6 0.6 1x10^4

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期
太陽写真 (swnews)
黒点動画 (SDO)
X線3日1日 (GOES)
SolarMonitor (TCD)
Latest Events (SolarSoft)
AIA193動画 (SDO)
AIA304動画 (SDO)
AIA131動画 (SDO)
GOES SUVI (NOAA)
LASCO (SOHO)
CCOR-1 (GOES)
STEREO (STEREO)
太陽風 1日 (DSCOVR)
太陽風 7日 (DSCOVR)
ACE1日7日 (ACE)
太陽風予報 (NOAA)
衛星電子 (GOES)
衛星陽子 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
K指数 (NOAA)
Canada (AuroraMAX)
昭和基地カメラ (NIPR)

情報ページ
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Space Weather Prediction Center
これまでの経過 (過去のニュースの 閲覧全リスト)
2025/11/ 5 13:50 X1.8とX1.1の大規模フレアが発生しました。太陽風はやや低速です。
2025/11/ 6 11:07 M7.4とM8.6の中規模フレアが発生しました。明日、CMEによる太陽風の乱れが到来しそうです。
2025/11/ 7 13:53 太陽風の速度は670km/秒に高まっています。磁気圏の活動も活発になっています。
2025/11/ 8 13:13 太陽風の速度は850km/秒に高まり、現在は620km/秒と高速の状態が続いています。
2025/11/ 9 12:17 高層の太陽風は続いていますが、速度は580km/秒と下がり始めています。
最新のニュース

2025/11/10 07:48 更新
X1.7の大規模フレアが発生しました。CMEによる太陽風の乱れが地球に向かっています。

担当 篠原

昨夕、9日16時(世界時9日7時)に、太陽の中心部北側の4274黒点群で、
X1.7の大規模フレアが発生しました。
4274群のXフレアは、世界時4日に発生したX1.8以来です。
GOES衛星SUVI 131の動画を掲載します。

このフレアに伴って、CME(コロナ質量放出)が発生しています。
SOHO衛星LASCO C2、C3と
GOES衛星CCOR-1の動画を掲載します。
太陽の右上側に少し濃く広がっている様ですが、
太陽を丸く囲むように広がるハロー型のCMEになっています。

また、太陽を地球よりも右斜めから観測している
STEREO Ahead衛星COR2では、
CMEは地球のある左側に飛び出しています。

NOAA/SWPCの太陽風予報によると、
このCMEによる太陽風の乱れは、
明後日の未明、12日3時(世界時11日18時)頃に
地球に到来する可能性があるとのことです。

この場合、フレアの発生から地球まで2日半ほどかかることになります。
速度の高まりはそれほど大きくはなさそうです。
しかし、オーロラなど磁気圏活動の強まりは、
太陽風磁場の南向きの変化が大きく影響します。
どの様な乱れがやって来るのか注目して下さい。

太陽は、その後は目立った活動は発生していません。


太陽風は、速度が600km/秒から500km/秒近くまで下がり、
最後は550km/秒に少し上がっています。
高速の状態は続いています。
磁場強度は、4nTから6nTに少し上がっていますが、
平均的な状態です。

太陽風磁場の南北成分は、北寄りの傾向が続いています。
グラフの最後で、-5nTの南向きの変化が発生していますが、
この後はどちら寄りで推移するでしょうか。

磁気圏は穏やかで、AE指数はほとんど変化がありません。

GOES衛星SUVI 195では、
北西(右上)のコロナホールはほとんど見えなくなり、
このコロナホールによる高速太陽風は、そろそろ終わりそうです。

続いて到来するCMEによる乱れに注目して下さい。




4274黒点群で発生した、X1.7の大規模フレア。
(c) GOES衛星SUVI 131 (NOAA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース)


太陽を丸く囲むように広がるハロー型のCMEが発生しています。
(c) SOHO衛星LASCO C2、C3 (ESA & NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース)


太陽の右上側に少し濃く飛び出している様です。
(c) GOES衛星CCOR-1 (NOAA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース)


太陽を地球よりも右斜めから観測しているSTEREO Ahead衛星では、CMEは地球のある左側に広がっています。
(c) STEREO Ahead衛星COR2 (NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース)


太陽風の乱れは、12日3時(世界時11日18時)頃に地球に到来する可能性があります。
(c) WSA-ENLIL太陽風予報 (NOAA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース)


GOES衛星のSUVI 195カメラによる太陽コロナの様子
(c) NOAA/SWPC



SDO衛星による太陽の可視光写真(SOHO衛星の画像ページより取得)。
マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。
(c) SDO (NASA)



GOES衛星の太陽X線強度。赤・橙 = 0.1〜0.8 nm、青・紫 = 0.05〜0.4 nm
(c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース



ACEが観測した太陽風の磁場(黒線は全体の強度、赤線は南北成分)
磁場の向き、プラズマの密度、速度、温度
(c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース



AE指数(速報値)
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学WDC



27日の太陽周期に合わせた図
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
コロナ
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
φ (度)
磁場 Bz,Bt
nT
Dst
nT
磁場短期変動
nT
イプシロン
MW
GOES 電子
/cm^2 s sr
GOES 陽子
/cm^2 s sr

コロナ
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
φ (度)
磁場 Bz,Bt
nT
Dst
nT
磁場短期変動
nT
イプシロン
MW
GOES 電子
/cm^2 s sr
GOES 陽子
/cm^2 s sr




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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。