宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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| 太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2025/12/ 2 10:50 更新 X1.9フレアのCMEが太陽の左側に広がっています。太陽風は平均的な速度に戻りました。 担当 篠原 昨日の昼、1日11時半(世界時1日2時半)に、 太陽の北東の端(左上)の4299黒点群で発生した X1.9の大規模フレアのその後の画像を含めた動画を掲載します。 1枚めはGOES衛星SUVI 131、2枚めはSUVI 304です。 131ではXフレアの強い輝きが、 304ではコロナのガスの激しい噴出がよく見えています。 CME(コロナ質量放出)の様子を、 SOHO衛星LASCO C2、C3とGOES衛星CCOR-1で紹介します。 CMEは太陽の左上に向かって激しく広がっていますが、 太陽の右側にも淡い広がりが見えている様です。 このため、太陽風の弱い乱れが地球にもやってくるかもしれません。 やって来るとすると、明日、3日の午後くらいでしょうか。 太陽風に変化が見られるかどうか注目して下さい。 また、太陽を地球よりも右斜めから観測している STEREO Ahead衛星のCOR2でも、 CMEは横向きに噴出している様に見えています。 この事も、噴出が地球寄りに広がっていることを 示しているのかもしれません。 NOAA/SWPCの太陽風予報では、 CMEは地球に対して横向きに大きく広がっています。 この広がりでは地球への影響はなさそうですが、 実際はどうなるでしょうか。 4299群は、その後は特に活動を起こしていません。 一方、南東(左下)の4294群、4296群で、 C7.9、C6.0、C4.2、C4.1などの小規模フレアが発生しています。 こちらの活動にも注目して下さい。 太陽風は、昨日のニュースの後も速度の低下が続き、 520km/秒と高速の状態から、 現在は420km/秒と平均的な速さに戻っています。 磁場強度は、5〜6nTと平均的な状態です。 11月24日に始まった高速の太陽風は、 1週間ほど続きました。 太陽風磁場の南北成分は、弱い南寄りの変化が見られます。 磁気圏の活動も強まって、 AE指数は、500nT前後の中規模の変化が続いています。 ただし、太陽風の速度が下がってきたので、 この後の磁気圏活動は、規模が小さくなるでしょう。 GOES衛星SUVI 195では、 太陽の中心部の北側にコロナホールが大きく広がっています。 明日か明後日くらいから、太陽風の速度が高まる可能性があります。
(c) GOES衛星SUVI 131 (NOAA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース) ![]() X1.9の大規模フレアで、コロナのガスが激しく噴出する様子。 (c) GOES衛星SUVI 304 (NOAA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース) ![]() CMEは太陽の左上に広がっていますが、右側にも淡く広がっている様です。 (c) SOHO衛星LASCO C2、C3 (ESA & NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース) ![]() CMEは太陽の左上に広がっていますが、右側にも淡く広がっている様です。 (c) GOES衛星CCOR-1 (NOAA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース) ![]() 太陽を地球よりも右斜めから観測しているSTEREO Ahead衛星COR2によるCME。 (c) STEREO Ahead衛星COR2 (NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース) ![]() NOAA/SWPCの太陽風予報では、CMEは地球に対して横向きに大きく広がっています。 (c) WSA-ENLIL太陽風予報 (NOAA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース) ![]() GOES衛星のSUVI 195カメラによる太陽コロナの様子 (c) NOAA/SWPC ![]() SDO衛星による太陽の可視光写真(SOHO衛星の画像ページより取得)。 マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) ![]() GOES衛星の太陽X線強度。赤・橙 = 0.1〜0.8 nm、青・紫 = 0.05〜0.4 nm (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース ![]() ACEが観測した太陽風の磁場(黒線は全体の強度、赤線は南北成分) 磁場の向き、プラズマの密度、速度、温度 (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース ![]() AE指数(速報値) 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学WDC ![]() ![]() 27日の太陽周期に合わせた図 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
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