宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (12:31)
今日、M1.3の中規模フレアが発生しました。
また、M4.2の中規模フレアが一昨日発生しています。
太陽風の速度が高くなっています。
磁気圏は静かです。
放射線帯電子がやや強くなっています。太陽放射線は静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
4/16 05:11 C3.1
02:39 M1.3
4/15 19:07 M1.5
18:20 C4.4
13:52 C5.2
11:48 C4.0
10:26 C3.0
04:46 C6.8
03:37 C6.2
00:34 C4.9
4/14 23:45 C3.2
21:18 C5.5
15:35 M4.2
14:50 M1.4
13:37 C5.0
09:37 C5.3
09:13 C6.4
08:46 C4.5
06:45 M1.6
05:39 C4.8
03:30 M3.2
00:01 M1.2

黒点  4/16 (NOAA)
磁場 フレア
4056 1 α ---
4060 14 βγ ---
4061 1 α ---
4062 2 β C3

太陽風 (DSCOVR)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
12:26 594 +9.3
-2 h 591 +12.7
-4 h 607 +3.9
-6 h 573 -9.9
-8 h 484 +10.5
-10 h 461 -4.3
-12 h 389 -1.3

磁気圏 (京大)
時刻
JST
Dst
nT
 
nT
11:30 -5 -/ -
-2 h -22 -/ -
-4 h 5 -/ -
-6 h 9 -/ -
-8 h 26 -/ -
-10 h -11 -/ -
-12 h -13 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 2x10^2
4/16 0.2 5x10^3
4/15 0.2 4x10^3
4/14 0.2 4x10^3
4/13 0.2 8x10^3
4/12 0.2 8x10^3

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期
太陽写真 (swnews)
黒点動画 (SDO)
X線3日1日 (GOES)
SolarMonitor (TCD)
Latest Events (SolarSoft)
AIA193動画 (SDO)
AIA304動画 (SDO)
AIA131動画 (SDO)
SUVI195 (GOES)
SUVI131 (GOES)
LASCO (SOHO)
STEREO (STEREO)
太陽風 1日 (DSCOVR)
太陽風 7日 (DSCOVR)
ACE1日7日 (ACE)
太陽風予報 (NOAA)
衛星電子 (GOES)
衛星陽子 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
K指数 (NOAA)
地上磁場 (NICT)
Canada (AuroraMAX)
昭和基地カメラ (NIPR)
TromsoLongyear...

情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの 閲覧全リスト)
2025/ 4/11 13:43 太陽風は平均的な状態に戻っています。
2025/ 4/12 13:33 太陽風は平均的な速度です。太陽でフレアが増えています。
2025/ 4/13 12:44 太陽風の速度が高まっています。フィラメント噴出が発生しました。
2025/ 4/14 12:29 フィラメント噴出による太陽風の乱れが地球に向かっています。太陽風は平均的な速度です。
2025/ 4/15 13:14 太陽風は平均的な状態です。明日くらいに太陽風の乱れが到来しそうです。
最新のニュース

2025/ 4/16 12:31 更新
太陽風の乱れが到来し、速度が600km/秒に高まっています。

担当 篠原

今日未明、16日1時40分(世界時15日16時40分)頃に、
ACE衛星で太陽風の急な強まりが観測されました。
13日に発生したフィラメント噴出による乱れです。

この強まりは40分ほどで地球に到達し、
茨城県にある気象庁地磁気観測所の磁場データでは、
16日2時20分(世界時15日17時20分)頃に
磁場の急な強まりとして観測されています。

14日のニュースでお知らせした、
NOAA/SWPCの太陽風予報とほぼ同じ時刻にやって来ました。

太陽風の速度は、
400km/秒から500km/秒へ高まって高速になり、
その後、更に600km/秒へ高まっています。
磁場強度は、23nT前後に強まった状態が続いています。

磁場の南北成分は、一時的に南に向く変化もありますが、
全体としては北寄りの傾向で推移しています。
このため、磁気圏活動の強まりは限定的で、
AE指数は1500nTに達する激しい変化が2回ほど発生していますが、
その後は変化が小さくなっています。

太陽風の乱れは続いていますが、
磁場が北寄りだと磁気圏活動は高まらずに推移します。
南向きに切り替わるかどうか注目して下さい。

SDO衛星AIA193の太陽コロナ写真では、
南東側(左下)にコロナホールの大きい広がりが見えています。
4日後くらいからこの領域の影響で
太陽風の速度が高まるかもしれません。
横方向の広がりが大きそうなので、
影響がやって来た場合は、太陽風の強まりがしばらく続きそうです。


太陽は、4055黒点群が北西の端(右上)に消えていきましたが、
フレアの輝きが見えていて、
今日未明、16日3時(世界時15日18時)に
M1.3の中規模フレアとして観測されています。

X線グラフでは、その前の15日19時(世界時15日10時)にも
M1.5の中規模フレアが発生していますが、
この時は、北西(右上)の端の4055群と北東の端(左上)の領域で
ほとんど同時に輝きが発生しています。



地上では、16日2時20分(世界時15日17時20分)頃に磁場の急な強まりが観測されました。
(c) 気象庁地磁気観測所


SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子
(c) SDO (NASA)



SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。
(c) SDO (NASA)



ACEが観測した太陽風の磁場(黒線は全体の強度、赤線は南北成分)
磁場の向き、プラズマの密度、速度、温度
(c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース



AE指数(速報値)
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学WDC




27日の太陽周期に合わせた図
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
コロナ
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
φ (度)
磁場 Bz,Bt
nT
Dst
nT
磁場短期変動
nT
イプシロン
MW
GOES 電子
/cm^2 s sr
GOES 陽子
/cm^2 s sr

コロナ
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
φ (度)
磁場 Bz,Bt
nT
Dst
nT
磁場短期変動
nT
イプシロン
MW
GOES 電子
/cm^2 s sr
GOES 陽子
/cm^2 s sr



GOES衛星の太陽X線強度。赤・橙 = 0.1〜0.8 nm、青・紫 = 0.05〜0.4 nm
(c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース




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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。