宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (11:40)
今日、M1.5の中規模フレアが発生しました。
また、X1.7の大規模フレアが一昨日発生しています。
太陽風の速度がやや高くなっています。
磁気嵐がやや発達しています。
太陽放射線が強くなっています。放射線帯電子はやや強くなっています。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
11/11 11:18 C4.3
07:17 C5.8
04:46 M1.5
04:02 C4.5
02:53 C5.3
00:13 C7.8
11/10 23:52 C3.8
23:07 C6.0
22:00 C6.5
18:00 X1.2
15:45 C2.8
13:01 C2.6
12:39 C2.6
02:51 C5.4
11/ 9 16:03 X1.7
14:36 C4.2
12:50 C6.2
06:54 C2.9
04:17 C2.4

黒点 11/11 (NOAA)
磁場 フレア
4272 1 α ---
4274 28 βγδ X2
4275 5 β ---
4276 12 βγ C6
4277 8 β C2
4279 1 α C2
4280 3 β ---

太陽風 (DSCOVR)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
11:36 466 -3.1
-2 h 467 -3.1
-4 h 482 -2.3
-6 h 509 -2.0
-8 h 530 -1.7
-10 h 553 -0.6
-12 h 560 -3.4

磁気圏 (京大)
時刻
JST
Dst
nT
 
nT
11:30 -47 -/ -
-2 h -30 -/ -
-4 h -25 -/ -
-6 h -32 -/ -
-8 h -17 -/ -
-10 h -13 -/ -
-12 h -15 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 11 3x10^2
11/11 31 4x10^3
11/10 29 2x10^3
11/ 9 0 2x10^3
11/ 8 0 1x10^3
11/ 7 0 3x10^2

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期
太陽写真 (swnews)
黒点動画 (SDO)
X線3日1日 (GOES)
SolarMonitor (TCD)
Latest Events (SolarSoft)
AIA193動画 (SDO)
AIA304動画 (SDO)
AIA131動画 (SDO)
GOES SUVI (NOAA)
LASCO (SOHO)
CCOR-1 (GOES)
STEREO (STEREO)
太陽風 1日 (DSCOVR)
太陽風 7日 (DSCOVR)
ACE1日7日 (ACE)
太陽風予報 (NOAA)
衛星電子 (GOES)
衛星陽子 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
K指数 (NOAA)
Canada (AuroraMAX)
昭和基地カメラ (NIPR)

情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの 閲覧全リスト)
2025/11/ 6 11:07 M7.4とM8.6の中規模フレアが発生しました。明日、CMEによる太陽風の乱れが到来しそうです。
2025/11/ 7 13:53 太陽風の速度は670km/秒に高まっています。磁気圏の活動も活発になっています。
2025/11/ 8 13:13 太陽風の速度は850km/秒に高まり、現在は620km/秒と高速の状態が続いています。
2025/11/ 9 12:17 高層の太陽風は続いていますが、速度は580km/秒と下がり始めています。
2025/11/10 07:48 X1.7の大規模フレアが発生しました。CMEによる太陽風の乱れが地球に向かっています。
最新のニュース

2025/11/11 11:40 更新
X1.2の大規模フレアが発生しました。ハロー型のCMEが発生しています。

担当 篠原

太陽の中心部の北西側(右上)に進んだ4274黒点群で、
昨日の夕方、10日18時(世界時10日9時)に、
X1.2の大規模フレアが発生しました。
9日夕方のX1.7フレアから、ほぼ1日後の発生です。
GOES衛星SUVI 131の動画を掲載します。

このフレアに伴って、CME(コロナ質量放出)が発生しています。
GOES衛星CCOR-1とSOHO衛星LASCO C3の動画では、
太陽を丸く囲むように広がるハロー型のCMEが見えています。
太陽風の乱れは、地球方向に飛び出しています。

昨日のニュースのCMEの動画と比べると、
広がるガスの見え方が、9日のCMEよりも少し濃い様に感じます。

太陽を地球よりも右斜めから観測している
STEREO Ahead衛星のCOR2では、
CMEは左側に少し濃くなっていますが、
こちらでも太陽を丸く囲むように見えています。
フレアの発生位置が、STEREO Ahead衛星の方に進んでいたためでしょう。

NOAA/SWPCの太陽風予報は、
9日のCMEについても更新が行われていて、
9日のCMEによる乱れは、明日の朝、12日7時(世界時11日22時)頃、
10日のCMEによる乱れは、明日の昼、12日13時(世界時12日4時)頃
に地球に到来する可能性があるとのことです。

2つの乱れが重なる様に地球にやって来ます。
太陽風はどの様な変化になるでしょうか。
注目して下さい。


太陽風は、今朝までは500〜550km/秒と高速の状態が続きましたが、
現在は470km/秒に下がり、高速風は一旦終わりになりそうです。
磁場強度は、上がったり、下がったりしながらですが、
5〜7nT付近で推移しています。

磁場の南北成分は、初めは北寄りでしたが、
途中から南寄りになって、
グラフの後半は、-3nTの南向きがしばらく続いています。

磁気圏の活動はやや強まっていて、
AE指数は、グラフの途中から
500nT程度の変化が連続するようになっています。

明日、12日はどの様な変化がやって来るでしょうか。
注目して下さい。




4274黒点群で発生した、X1.2の大規模フレア。
(c) GOES衛星SUVI 131 (NOAA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース)


太陽を丸く囲むように広がるハロー型のCMEが発生しました。
(c) GOES衛星CCOR-1 (NOAA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース)


LASCO C2の画像は欠測があったので、C3のみで動画を作っています。
(c) SOHO衛星LASCO C3 (ESA & NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース)


太陽を地球よりも右斜めから観測しているSTEREO Ahead衛星COR2でも、CMEはハロー型に見えています。
(c) STEREO Ahead衛星COR2 (NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース)


2つのCMEによる太陽風の乱れが、次々に地球に到来します。
(c) WSA-ENLIL太陽風予報 (NOAA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース)


GOES衛星のSUVI 195カメラによる太陽コロナの様子
(c) NOAA/SWPC



SDO衛星による太陽の可視光写真(SOHO衛星の画像ページより取得)。
マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。
(c) SDO (NASA)



GOES衛星の太陽X線強度。赤・橙 = 0.1〜0.8 nm、青・紫 = 0.05〜0.4 nm
(c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース



ACEが観測した太陽風の磁場(黒線は全体の強度、赤線は南北成分)
磁場の向き、プラズマの密度、速度、温度
(c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース



AE指数(速報値)
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学WDC




27日の太陽周期に合わせた図
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
コロナ
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
φ (度)
磁場 Bz,Bt
nT
Dst
nT
磁場短期変動
nT
イプシロン
MW
GOES 電子
/cm^2 s sr
GOES 陽子
/cm^2 s sr

コロナ
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
φ (度)
磁場 Bz,Bt
nT
Dst
nT
磁場短期変動
nT
イプシロン
MW
GOES 電子
/cm^2 s sr
GOES 陽子
/cm^2 s sr




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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。